平成29年9月、晴天に恵まれた日に、本村小学校を避難所として開催する初めての避難所設営訓練が実施されました。当日の様子と見つかった課題をレポートします。

日時:平成29年9月9日(土)午前9時半~11時半

場所:本村小学校 校庭、体育館

主催:本村小学校避難所運営連絡会(押出橋自治会、下里第二住宅自治会、野火止親和会、久留米市下里住宅自治会、下里自治会)、東久留米市社会福祉協議会

協力団体:本村小学校、東久留米市防災防犯課、田無警察署、東久留米消防署、東久留米市消防団第九分団、防災まちづくりの会・東久留米


大きな地震や水害などの災害が起きた時、市や学校の教員が避難所開設や運営を手伝えるものではありません。地域で生活をする住民が主体となって運営する必要があります。市内にはいくつかの避難所運営連絡会が立ち上がり、住民自らが話し合いの場で避難所の運営を検討して各地域の特色を活かした避難所を会場とした訓練を行っています。

ここ本村小学校避難所運営連絡会は、平成28年12月から定期的な集まりの場を設けて話し合いを続けました。

本村小避難所運営連絡会の特徴は、女性の役員が多いことです。女性リーダーの皆さんの地に足をつけた「やれることからやってみよう」という企画ときめこまやかさ、それぞれが持つ地域情報やつながりの力が集約された合同避難所設営訓練となりました。

今回の訓練の大きなポイントは、【安否確認】、【避難誘導】、【報告伝達】の仕組みの3点です。

午前9時半に震度6の地震発生を想定し、本部と受付、救護班を校庭に設置しました。
受付方法や避難所への移動は、今まで各自治会が行っている訓練を活かし、本村小学校避難所運営連絡会独自のルールを試みました。

野火止親和会は普段行っている自治会の避難訓練の通り、出水川広場に集合して自主防災会が備えている名簿を使って安否確認をしました。その後、連絡係1名が本村小学校校庭の受付に行き、他の人は出水川広場に待機。連絡係が本村小学校校庭の受付で避難人数を報告しました。

下里第二住宅自治会は、各棟の階段前に集合して階段委員が安否を確認した後、棟ごとに校庭へ移動。各棟役員が受付に人数を報告して待機しました。

押出橋自治会、下里自治会、久留下里住宅自治会、自治会未加入の方は校庭で個別に受付、世帯別のカードを記入して、腕に受付が終わった避難者である目印の色ガムテープを貼ります。その後、体育館の安全確認が終わるまで待機をしました。

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(受付の様子)

午前10時 概ねの避難者人数が分かったところで、避難所運営連絡会の本部は避難所内のレイアウトを検討し、体育館にいる役員へ連絡をしました。

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(午前10時03分現在の避難者人数を掲示)

本村小学校は、受付を設置した校庭から体育館との間に公道と校舎があり、互いの状況確認に時間がかかってしまいます。スムーズに連絡を取る方法としてトランシーバーの活用を試みましたが、電波が届かず他の機材の検討が必要であることがわかりました。

午前10時05分、体育館の安全確認と受入準備を終え、避難者の受け入れを開始。体育館が安全に使えるようになった事を本部から聞いて、野火止親和会の連絡係が出水川公園に戻り、皆を体育館へ誘導しました。また、校庭で待機していた人たちは、自治会ごとに連なって体育館へ移動しました。同時に校庭に設置した本部と救護班、受付を体育館入り口に移動させました。参加した皆さんの協力もあって10時25分には全ての参加者が体育館への移動を完了しました。

体育館の入り口には、3段程度の階段があります。そこにはスロープがなく、車椅子やベビーカーを押して入るのには周りの人の協力が必要でした。また、体育館内のトイレは、男女各1つずつ洋式があるものの、和式のトイレもあり高齢の方には使いにくいなどの設備の問題点を共有することができました。

体育館内では本日の訓練の流れや避難所運営連絡会について、トイレなど各家庭の備蓄品などの説明を聞き、11時20分に終了しました。
その後、希望者を募り、防災用の倉庫の見学を行いました。20人ほどが参加し、校舎3階にある防災倉庫と新たに設置された災害用公衆電話の回線設備を見学しました。

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(体育館内の様子)

参加者の感想(一部抜粋)
・初めての取り組みでしたが大勢の参加があり「みんなが自分の為に」という意識があると感じました。
・改善するところは色々あるかもしれませんが、1歩前に進めたと思います。
・初めの1歩! 初めての試みで役員さんも大変なことと思います。
・少しでも意識が変わったと思います。安心することなく自分の身を守れるよう備蓄もしっかり確認したいと思います。
・実際の避難となると体育館だけではキャパシティが足りないと思います。
・自治会に未加入でも避難所での扱いは変わらないのでしょうか?
・集合や移動、住民が待機の際に、トラメガ等で役員からの状況説明が欲しかった。
・校庭から体育館に移動する通路が狭かった。実際では心配。
・車椅子で参加しました。体育館入り口は車椅子では段差が多く困難で、他の人の手助けをいただいた。協力ありがとうございました。スロープが必要。
・聞こえないので状況把握が困難なので、対応できるようお願いします。発災時は通訳者がいないので、目で見てわかるよう張り出しなど視覚情報など配慮して欲しい。訓練でできなければ、発災時も難しいので。

回答者の約4割が、地域の防災訓練に初参加の人たちでした。様々な立場からの寄せられたご意見ご感想が、今後の検討の大切な材料になります。アンケートにご協力いただきありがとうございました。
東久留米市を始めとした協力団体の方々のご尽力もあり、大きな事故もなく訓練を実施することができました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回見つかった課題や問題点について、避難所運営連絡会は話し合いを続けていく予定です。

また、社会福祉協議会では地域の困りごとを地域に住む住民が主体的に取り組むための支援として、地域協働事業でこの訓練の企画運営を共催しています。地域協働事業の事業内容はこちらをご覧ください。

問い合わせ 小地域福祉 西部地区担当 電話 042-471-0294